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知覚過敏の原因とは?

知覚過敏ってどんな症状?

冷たい飲み物や甘いものを口にしたり、歯磨きやうがいをすると歯がしみる……。こんな症状があったら、それは知覚過敏かもしれません。歯に痛みを感じると、まずはむし歯を疑うという方は多いのではないでしょうか。

実は日本人の4人に1人が知覚過敏に悩んでいると言われており、知覚過敏は意外と身近な歯のトラブルです。むし歯による痛みと知覚過敏による痛みには違いがあり、ズキズキとうずくような痛みがむし歯だとしたら、知覚過敏の痛みは冷たい物や歯ブラシなどの刺激が加わることで瞬間的に生じます。そして、刺激がなくなれば痛みも消えるというのが特徴です。

歯の構造と知覚過敏のメカニズム

普段私たちが目にする白い歯は、外側が硬いエナメル質で覆われており、その内側に柔らかい象牙質、さらに象牙質の内側には歯髄という血管や神経が通る部分が存在します。

象牙質には歯髄に向かって伸びる無数の象牙細管(細い管状のもの)があり象牙質が受けた刺激を歯髄に伝える役割を持ちますが、通常は象牙質がエナメル質に守られているため刺激を受けることはありません。

一方、歯ぐきに隠れている歯の根元部分にはエナメル質がありません。通常であれば歯の根元は歯ぐきに守られているため刺激を受けることはありませんが、歯ぐきが下がってくると象牙質が露出し刺激を受けやすくなります。

つまり、なんらかの原因でエナメル質が傷ついたり歯ぐきが下ったりすると象牙質が露出し、刺激が象牙細管を通って神経に伝わり痛みを感じます。これが知覚過敏の正体です。

知覚過敏の原因

知覚過敏のメカニズムをひとことで言えば「象牙質の受けた刺激が神経に伝わり痛みを感じる」ということになりますが、普段はエナメル質で守られている象牙質が刺激にさらされる原因はどのようなものがあるのでしょうか?
実は、私たちが普段意識することなく行っている生活習慣が深く関わっているのです。

歯磨き時の強いブラッシングによる歯の根元の露出

知覚過敏の原因の多くが、歯の磨き過ぎによる歯ぐきの後退(歯ぐきが下がること)です。歯垢を落としたいからといって歯磨きの回数を増やしたり、ゴシゴシと強く擦ったりすると歯ぐきを痛め、歯ぐきの後退を進めてしまいます。また、エナメル質よりも柔らかい象牙質もどんどん削れてしまいます。

適切な方法でブラッシングをすれば、強くこすらなくても歯垢は十分に落とせます。

固いものを食べることによる歯の欠損

「固いものを食べると顎が鍛えられ健康にもいい」と言われますが、これが通用するのは成長期のお子さんまでです。

固い食べ物を噛んだ状態というのは上下の噛み合わせが不均衡となり、特定の歯や歯ぐきに負担がかかります。場合によっては歯が欠けてしまい、欠損した部分に刺激を受けると痛みを感じることがあります。固いものを好んで食べるという人は注意が必要です。

歯ぎしり・食いしばりによる歯の擦り減り

睡眠中の歯ぎしりや、日中の癖やポーツで歯を食いしばるという人は、日常的に歯のエナメル質を擦り減らしている状態です。エナメル質が擦り減ることで象牙質が露出し、刺激を受けやすくなるため知覚過敏を発症します。

歯ぎしりや食いしばり予防のマウスピースを使用する・日中でもストレスや緊張で力が入り過ぎていないか気にかけるなどの習慣をつけるようにしましょう。入浴中の顎のマッサージで筋肉の緊張をほぐすことも有効です。

甘いもの、酸味が強いものを食べることで歯が溶ける

普段口にする飲食物によって歯のエナメル質が溶け出すことがあり、これを「酸蝕症(さんしょくしょう)」といいます。歯は酸に弱い性質をもちますが、通常は唾液によって中和され、口の中は中性〜弱酸性(pH6.8~7.0)を保ち問題になることはありません。

しかし、酸性度の高い果物・炭酸飲料・コーヒー・お酒などを好み、歯が長時間に渡って繰り返し酸に触れる状態の人は口の中が酸性に傾きやすく、酸蝕症のリスクが高まるので注意が必要です。

知覚過敏になったらどうする?その治療法とは

知覚過敏はむし歯と違い、刺激のない状態では痛みが生じることはなく、痛みを感じても一過性であることがほとんどです。しかし、痛みが一瞬であるといっても食事や歯磨きのたびに痛みを感じるのはストレスとなるばかりか、放置すれば症状も悪化します。

知覚過敏の痛みは、象牙質が刺激を受けそれが神経に伝わることで起こります。そのため治療は「外部刺激が象牙質にいかないようにすること」「刺激による痛み信号が神経に伝わらないようにすること」が基本となります。

それでは、具体的な治療方法を見ていきましょう。

1.歯の再石灰化を促す

歯の磨り減りや酸によってエナメル質がダメージを受けても、通常であれば唾液の働きによってミネラルが補給され、再石灰化(エナメル質の自然修復)が進みます。
しかし歯の磨り減りが早すぎたり、口内環境が乱れたりするとエナメル質の修復が追いつかず、象牙質の露出が進みます。

具体的な対処方法は以下の通りです。

●適切な歯磨きにより口の中を清潔に保つ(歯垢の付着を予防)
●歯や歯ぐきを傷つけないように正しいブラッシング方法を身につける
●再石灰化成分を含む歯磨き粉を使用する
●規則正しい食生活を心がけ、ダラダラ食いをしない(酸蝕症の予防)

正しい歯磨きをすることで歯垢が除去され、唾液の分泌を促して口内環境を改善します。その際に、再石灰化成分(フッ素など)を含む歯磨き粉を使用するとより効果的です。
また、酸蝕症を予防するためには食生活を見直すことも重要です。

2.神経の興奮を抑える

象牙質が受けた刺激を神経に伝わりにくくすることで症状を和らげる治療法です。一般的に行われる方法として、硝酸カリウムを含む歯磨き粉を使用します。

硝酸カリウムは唾液と混ざり合うことでカリウムイオンとなり、痛み信号が神経に到達するのを防ぐ作用があります。硝酸カリウム入りの歯磨き粉は手軽に知覚過敏の症状を緩和することができますが、効果が出るまでに2〜3週間を要し即効性はありません。

3.露出した象牙細管を塞ぐ

痛み信号の通り道である象牙細管そのものを塞ぐことで、痛みを感じないようにする治療法です。この治療では乳酸アルミニウムという成分を含む歯磨き粉を使用し、象牙質の表面に乳酸アルミニウムを沈着させ象牙細管を封鎖します。

なお、フッ素・硝酸カリウム・乳酸アルミニウムが含まれた歯磨き粉の使用が手軽でホームケアにはおすすめですが、歯科医院で直接塗布するほうが効果は高く、即効性もあります。

4.象牙質の表面をコーティングする

露出した象牙質の表面に、歯科用の特殊なコーティング剤を塗布し薄い膜を作ります。
また、歯の欠損した部分に白い詰め物で蓋をする場合もあります。

5.神経を取り除く

健康な歯を保つためには、神経を温存することが理想的です。
しかし、どのような治療を行っても効果が乏しい場合や、激しい痛みで日常生活に支障が出るような場合には神経を取り除くことも考慮しなければなりません。

まとめ

残念ながら知覚過敏の確実な予防法というものはありません。歯の健康には自信があるという方でも、加齢によって自然に歯ぐきが後退することは避けられないからです。しかし、適切な歯磨きや規則正しくバランスのよい食生活を心がけることで、知覚過敏の発症や進行を遅らせることは可能です。まずはご家庭でのセルフケアをしっかりと行いましょう。

また、歯科医院で検診を受けることで知覚過敏の早期発見・早期治療につなげることができます。痛みを感じたらなるべく早く歯科医院を受診するとともに、トラブルがなくても定期的に歯のチェックしてもらうことをおすすめします。

 

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2018-12-30T13:33:32+00:00