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住友麻優子

【監修】 住友麻優子
/新宿デンタルオフィス院長

新宿デンタルオフィスは2006年開業の顎関節症・噛み合わせ矯正専門歯科クリニックです。長年の研究と経験に基づく理論をもとに最適な治療法をご提案いたします。

新宿デンタルオフィスは2006年開業の顎関節症・噛み合わせ矯正専門歯科クリニックです。長年の研究と経験に基づく理論をもとに最適な治療法をご提案いたします。

歯の痛みと頭痛が併発する原因と症状とは?

歯痛と頭痛

歯痛が引き起こされることによって頭痛が併発するというのは、実はよくあります。痛み方は様々ですが、中には眠れないほどの痛みに苦しむというケースも珍しくありません。

ここでは歯痛と頭痛が併発する原因や、頭痛によって歯痛が引き起こされるメカニズムなどについて詳しく紹介していきます。

歯痛と頭痛はなぜ併発することがあるの?

歯痛と頭痛が併発する、その理由は、歯の痛みと頭の痛みが似通っていることによる「感覚的なもの」。関連痛と呼ばれる、「歯痛によって引き起こされる頭痛」逆に「頭痛によって引き起こされる歯痛」のパターンが考えられます。

この歯痛と頭痛の併発の多くは、筋肉や神経に問題が生じたときに起こりやすいのが特徴です。口腔内と頭部は近い場所にあるため、一方の原因により、他の箇所にも痛みが発生するという「関連痛」を生じやすくなります。

歯痛と頭痛が同時に起きる原因とは

通常、病気などで痛みが発生するときには、「2箇所が同時に痛む」ということはあまりありません。しかしながら、特定の頭痛の症状や病状によっては、歯痛と頭痛が併発するということがあります。

【頭痛】

①緊張性頭痛によるもの

緊張性頭痛は緊張型頭痛とも呼ばれますが、慢性的に生じる頭痛の中でも一般的な症状で、「長時間に渡って身体に負荷の掛かる姿勢を維持する」「強いストレスが積み重なる」などにより、引き起こされることが特徴的です。この緊張性頭痛により、歯の痛みを感じることがあります。

特に年齢や性別などの区別はなく、ほとんどの人が発症する可能性の高い頭痛です。首から肩の部分の筋肉が緊張することによって引き起こされることが多く、肩こりの放置から緊張性頭痛になるケースが多く見られます。

緊張性頭痛の治療では、ロキソニンのような炎症・疼痛をおさえる薬を服用するケースもありますが、マッサージや入浴などで身体の筋肉をほぐすことで改善できることもあります。緊張性頭痛の改善効果が期待できる方法としては、適度な運動が良いとされています。

②片頭痛によるもの

片頭痛とは、一般的に脳の血管の炎症により頭部の片側が痛む症状です。片側のこめかみ部分に「キリキリ」と刺すような痛みが生じることがあります。片頭痛は男性よりも女性に多いのが特徴で、女性ホルモンの一種でもあるエストロゲンが減少することによって引き起こされるケースがよくあります。閉経の前後に頭痛を訴える人が多いのはエストロゲンの低下によるものと言われています。

また、アルコールやカフェインの大量摂取、睡眠不足なども片頭痛を起こしやすくなる要因です。片頭痛が起きると、同時に「歯痛」「顔面痛」が併発することはよくあります。片頭痛が原因の歯痛は歯科医院を受診しても効果は期待できません。

③群発頭痛によるもの

群発頭痛は主に目の奥の部分に痛みの症状が現れます。群発頭痛が発症する原因は、不明な部分も多いのですが、「三叉神経の異常」「頭部の血管の拡張」などから、目の奥の部位が炎症を起こすため痛みを引き起こすと考えられています。

群発頭痛は女性よりも男性に多く見られる症状で、患者の多くが「アルコールを大量に摂取する人」「ヘビースモーカー」が挙げられます。群発頭痛の場合は1~2ヶ月という長期に渡って症状が続くこともあり、治ったあとも数ヶ月~数年が経過すると再発するというケースもあります。

群発頭痛も歯痛が同時に起こるケースが多いですが、片頭痛と同様に歯科医院を受診しても改善は期待できません。

【歯痛】

①神経障害性歯痛によるもの

神経障害性歯痛というのは、主に下記の3つのタイプに分類されます。それぞれ症状や原因は異なります。

・三叉神経痛(さんさしんけいつう)
・帯状疱疹(たいじょうほうしん)
・非定型性歯痛(ひていけいせいしつう)

三叉神経とは、顔の中心にある太い神経で目、上顎、下顎に枝分かれしています。この三叉神経に何らかの異常が起きることで、俗に言う「顔面神経痛」と呼ばれる激しい痛みが出ます。神経は顎にもつながっているため「関連痛」として、強い歯痛を感じることがあります。

帯状疱疹は体内に潜伏していたウイルスが、ストレスや疲れなどが原因で活発化することにより発症する病気です。通常はお腹や背中などに痛みや腫れが出ますが、まれに三叉神経に症状が出て顔面の痛みと関連痛により、歯痛を感じるようになります。

非定型性歯痛とは、歯科医の診察でも異常が見当たらないものの、歯の痛みが持続する症状です。女性の患者が多く、その原因はストレスとの関係が指摘されています。歯の治療、神経を取るなどの処置をおこなっても痛みが続くことがあります。

②筋肉痛によるもの

筋肉痛 歯痛
筋肉痛と聞くと、「運動後の筋肉疲労による痛み」を思い浮かべる人も多いと思いますが、歯痛を引き起こす原因が筋肉痛であることもあります。筋肉痛による歯痛で、特に痛みが生じやすいのが奥歯の部分です。強く噛みしめることによって歯と顎の筋肉を疲労させてしまうために、奥歯の周辺部分が筋肉痛になるというものです。

顎の筋肉痛は、歯痛だけでなく側頭部の痛みも併発することがあります。顎と側頭部は咀嚼筋としてつながっているためです。筋肉痛による歯痛は頭痛から、さらには首や肩の筋肉のコリや痛みとなって生じることもあります。

③顎関節症によるもの

顎関節症の原因には様々なケースがあります。例えば、「ものを噛むときに使用する咀嚼筋の筋肉痛」「関節包や靭帯の障害」などが挙げられます。顎関節症は、顎周辺から側頭部に筋肉障害が引き起こされることが多いため、頭痛と歯痛が同時に発症することはよくあります。

日常的に「固いものをよく食べる」「歯ぎしりの癖がある」というような、顎を酷使するする人は顎関節症になりやすく、近年では顎関節症に悩まされている10代、20代などの若い世代の人が増加しています。

④精神疾患によるもの

精神疾患によって歯痛や頭痛を訴える人は少なくありません。はっきりした原因は分からないものの、ストレスや心の病気が関係して「脳内の血管が膨張・収縮」「顔面や頭部の筋肉の炎症・緊張」などにより、頭痛が発生すると言われています。

頭痛や歯痛が続くことにより、ストレスが増幅して「心の病気を患う」という逆のケースもあります。いずれにしても精神疾患により「頭痛による三叉神経への影響から歯痛を併発する」「歯ぎしりによる筋筋痛が頭痛・歯痛を起こす」ということがあります。

歯科医院で正しい検査をしても異常が見られない場合には、精神科医の紹介をしてもらうなどが必要になります。

まとめ

歯痛と頭痛が同時に起きてしまう原因は様々なケースがあります。歯痛が起きるとすぐにむし歯との因果関係を考えてしまいますが、必ずしもそうではないことがあります。

そもそもの原因によって受診する診療科は異なります。そのため、原因が異なると病院に行っても正しい治療を受けることが出来ないこともありますので、ご自身のケースをよく調べて適切に診療科を受診することが大切です。


2021-01-04T18:42:46+00:00