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住友麻優子

【監修】 住友麻優子
/新宿デンタルオフィス院長

新宿デンタルオフィスは2006年開業の顎関節症・噛み合わせ矯正専門歯科クリニックです。長年の研究と経験に基づく理論をもとに最適な治療法をご提案いたします。

新宿デンタルオフィスは2006年開業の顎関節症・噛み合わせ矯正専門歯科クリニックです。長年の研究と経験に基づく理論をもとに最適な治療法をご提案いたします。

スポーツ選手(アスリート)は睡眠中に噛み合わせが壊れる!?


スポーツ選手、運動をよくする人の中には顎の不調を訴える人は少なくありません。その原因が実は「噛み合わせの悪化」というケースがあります。

噛み合わせが悪くなると、歯や顎の不調だけでなく全身にも様々な症状が現れます。最近の研究では、「噛む」ことで、筋力が強まったり、脳が活性され、プレー中の判断力が高まったりすることが確認されています。ですから、パフォーマンスを上げるために、噛み合わせは重要な要因です。

スポーツをするときは、瞬発的な力を発揮する時や、体を安定させるとき等、グッと力を入れて噛み合わせることが多くあります。その為に、スポーツ選手は、一般の人よりも、歯や顎関節に力の負担をかけていることになり、噛み合わせにも影響してきます。

しかし、スポーツ中よりも、噛み合わせを悪くする最大の原因は、夜の睡眠時にあります。スポーツ選手の”噛み合わせが壊れる原因”について解説します。

スポーツ選手と強い歯ぎしり

歯ぎしりは、睡眠中に無意識におこり、自覚しにくいものです。グッと強く食いしばり、上下の奥歯をガリガリ、ゴリゴリとこすり合わせます。

この歯ぎしりの力は、個人差がありますが、日中、おもいっきり食いしばっても再現できない位の強い力をかける事があります。普段から筋肉を鍛え、スポーツ中に強く噛みしめるスポーツ選手ならば、スポーツをしていない人と比べ、さらに強い力で歯ぎしりをしている可能性があります。

このような強い歯ぎしりは当然、歯や顎に大きな負荷がかかります。歯の欠損やグラつきを引き起こす要因となり噛み合わせの悪化を招きます。

また、歯ぎしりをしているときは顎の筋肉を絶えず使っている状態です。いわば筋力トレーニングをおこなっているような状態ですので、筋肉は強い緊張状態になります。

このような強い歯ぎしりが毎日続くと、歯、顎、筋肉にダメージを与えるため、噛み合わせの悪化、さらには顎関節症を発症する可能性が高くなります。

また、睡眠中は、筋肉もリラックスして体を休息させる時間なので、強い歯ぎしりが起こると、十分に休息できないことになります。

噛み合わせの悪化が不調を招く

夜間の強い歯ぎしりの影響でいつも同じところを歯ぎしりでギリギリしていると、そこの歯が削れ、日中も、そこで咬みやすくなっていきます。そうすると、噛み合わせる位置が徐々に変わっていき、それに合わせて下顎もずれていきます。

下顎がずれてくると、それを支える筋肉もバランスが悪くなります。特に、咀嚼筋という顎の周辺にある筋肉群は、口の開閉のために使われる筋肉ですので、噛み合わせの影響を強く受けます。

噛み合わせが悪くなって、片側で噛みやすくなり、顎が元々の位置よりずれてくると、筋肉は収縮を強くして、バランスをとります。これが長く続くと筋肉には大きな負担がかかります。神経の圧迫、炎症、血流の悪化など痛みが発症する事にもなります。

また、噛み合わせが悪化することで、顎の歪みが発生すると、頭部の重心が変化し、それを調整しようと、全身の筋肉にも影響を与えるため、全身症状が引き起こされることがあります。スポーツ選手にとって、体のバランスが少しでも変化するという事は、パフォーマンスの低下に繋がることになりかねません。

スポーツ選手の多くは、なぜ噛み合わせが悪くなるのか?

テニス、野球、ソフトボール等、右打ち左打ちで左右どちらかを酷使するようなスポーツの場合、筋肉の強さに左右差がうまれます。そうすると、顎も咬みやすい側が、左右どちらかに偏りやすくなり、睡眠中、咬みやすい側で歯ぎしりや、噛みしめを起こしてしまうことが考えられます。

スポーツ時には、集中が必要であり、絶えず緊張を強いられます。無意識のうちに強く噛みしめをしていることがあります。また、瞬発的な力が必要な場面も多いため、強い力でグッと上下の歯を噛みしめる場面が多くなります。

日中このように噛みしめることが癖になっていると、夜間も上下の歯が接触すると無意識に噛みしめやすくなります。このように、スポーツ選手は睡眠時に強い歯ぎしりを起こしやすい状況に置かれている為、噛み合わせが悪くなりやすいと言えます。

虫歯

噛み合わせが悪くなる要因の一つに虫歯も挙げられます。スポーツ時や睡眠時に「食いしばり」「噛みしめ」をおこなうことで、歯のヒビ割れ、欠損が起こります。すると、その部分には汚れが溜まりやすくなり、歯を磨いても完全には除去できないために、そこには虫歯菌が繁殖しやすくなります。

虫歯になると、虫歯がある側で噛むことを避けるようになります。片側噛みつまり「偏咀嚼」になりがちです。この偏咀嚼が長く続くと噛み合わせがさらに悪化して顎関節症の発症要因になります。

スポーツ選手とストレス

また、睡眠中の歯ぎしりは、睡眠の質が低下している時や眠りが浅くなっている時に起こると言われています。激しいトレーニングのあと、クールダウンが十分に行われないと、体に疲労が蓄積され、疲労がストレスとなり睡眠の質が低下するので、歯ぎしりが起こりやすい状況になりやすいのです。

スポーツ選手は、「記録の更新」「勝敗」のプレッシャーなど精神的なストレスや「厳しい練習やトレーニング」、常にプレッシャーやストレスと戦っています。このような日中のストレスが睡眠時に歯ぎしりとなって現れます。

歯ぎしりは自分以外の誰かに指摘されないと気づかないものです。そのため、長期間にわたって毎日のように歯ぎしりをしていたというスポーツ選手も珍しくありません。もしも朝起きた時に「顎の周辺に違和感がある」「顎が痛い」「口が大きく開かない」「頭痛がする」などの症状が見られる場合には、歯ぎしりを疑う必要があります。

スポーツ選手の場合、合宿、遠征などで相部屋になるケースがありますが、同部屋の人から歯ぎしりを指摘されたら、早めの対策が必要です。

噛み合わせを守るためにマウスピースを着用する

スポーツ選手の噛み合わせ悪化は睡眠時の歯ぎしりが大きな要因ですが、これを防ぐ方法として効果的なのがマウスピース(ナイトガード)の着用です。

就寝時にナイトガードを着用することで「歯ぎしりの力の衝撃から歯や顎を守る」「噛み合わせが悪化するのを予防する」という効果が期待できます。歯ぎしりは睡眠の質を低下させるため、日中の活動にも支障を来しますが、ナイトガードを着用することで睡眠中に筋肉の余計な緊張を防ぎ、体をしっかり休息させることが期待できます。

ただし、自分に合うナイトガードを着用しないと逆効果です。新宿デンタルオフィスは、お一人お一人の顎の歪みに合わせた特製ナイトガードをご作製しています。

噛み合わせ治療は専門医へ相談

スポーツ選手は良いパフォーマンスを発揮するためには歯や顎にも気を使う必要があります。もしも噛み合わせが悪くなっていると感じたら、早期の対策が重要です。噛み合わせでお悩みの方は新宿デンタルオフィスへご相談下さい。


2018-07-10T10:18:28+00:00