顎関節症になりやすい生活習慣とは?

食べ物を噛むと顎が疲れる、顎を動かしたり口を開閉すると痛みを感じる、気付くと強く歯を食いしばっている。
これらの症状に少しでも心当たりがあると思われた方は生活習慣による「顎関節症」の疑いがあります。

生活習慣と顎関節症の関係

元来、顎関節症とは主に歯の噛み合わせが悪い事が原因でなると考えられてきました。
しかし最近、日常生活における習慣が原因となっている事が多いとも考えられてきています。

顎関節症の最も大きな原因として考えられる日常生活の習慣は、食いしばりや歯ぎしりなどです。
これらの行動は集中している時や就寝中など無意識のうちに行っているものです。

左右のどちらか一方の側ばかりで食べ物を噛む事を偏咀嚼と言います。
この偏咀嚼も顎関節症の原因のひとつとされています。

いつも同じ手で頬杖や、同じ方向を向いての就寝なども顎関節に負荷を与えます。
頬杖は片手で斜めに頬を支える形になってしまうので、頬杖をついている方と反対側に顎関節を押し込んでしまいます。
寝ている時の姿勢も頬杖と同じで、毎日同じ方向で寝ていると身体の片方にだけ負荷がかかり、顎関節を圧迫してしまいます。
椅子に座る時、足を組む姿勢も日常生活での悪い姿勢です。足を組むと骨盤が傾きます。

これを長期間に渡り継続すると背骨が曲がり始め、「筋膜」(筋膜:筋肉を包む膜)の捻じれを起こします。
骨盤と顎関節は一見関係がない様に感じますが、骨盤周りの捻じれが顎関節の歪みに影響を及ぼします。

その為、生活習慣の中で足を組むのも顎関節症を引き起こす原因と考えられます。
日常生活を送る中でも意外なところでのストレスが原因で顎関節症につながる事もあります。

ストレスによる食いしばりや就寝中の歯ぎしりなどの生活習慣を引き起こし、それによる
筋肉の緊張や顎関節への大きな負担は顎関節症に繋がる原因となっています。

若年層に急増する「顎関節症」

顎関節症は子供~高齢者に至るまで幅広い年齢層で起こる病気です。
顎関節症患者の年齢ピークは10代半ばから増加傾向にあります。
若年層化の理由として食習慣や生活習慣が原因と考えられています。

現代の子供の食生活は伝統的な日本食に比べ、歯応えが余りない柔らかい食べ物が中心となってきました。
歯応えのない柔らかい物ばかりだと噛む力はそれ程必要ではなく、噛む回数も少なく済みます。

このような食生活の変化により顎の関節周辺の筋力は全く鍛えられず、「顎が運動不足」になり、顎の周りの筋力が衰える事で顎関節症を発症するリスクが高くなります。

食生活の変化により現代の日本人の顎の発達にも影響が出てきています。

昔に比べて現代の子供の顎の発達は未熟で、小さくなってきています。
これにより本来ならきちんと生え揃うはずの歯のスペースが出来ず、結果、歯並びが原因となり顎関節症に繋がってしまう恐れがあります。

生活習慣の改善と予防

関節が原因なら顎関節症は整形外科や整骨院での治療が妥当に感じますが、実は顎関節症は歯科での治療が一般的です。
そして生活習慣が顎関節症の原因とされている患者の場合、1番大切なのは本人が日常生活の中で無意識に行っている悪い習慣を自覚し、正す事です。
そうでなければ、歯科で噛み合わせ等の原因を治療して改善しても生活習慣によってまた発症してしまうことも考えられるからです。
そのため、これらの悪い習慣を自覚し意識する事は再発予防にも繋がります。

顎関節症の最も大きな原因のひとつである食いしばりは本人が認識している事が重要です。
食いしばりは筋肉の緊張により起こるので顔の筋肉の力を抜き、食事以外では口を閉じて歯を接触させない様にしましょう。

良い姿勢を心掛ける為には1日30分程度、正しい姿勢でのウォーキングは大事です。
継続する事で筋力や基礎体力がつきます。
他にも同じ姿勢を長時間し続けない事も良い姿勢を保つ方法のひとつです。
疲れた時はストレッチなどで筋肉をほぐしてあげましょう。

歯を食いしばる運動などは顎に過度の負担を掛けてしまいます。
顎関節症が改善するまでは控えましょう。
顎に負担を掛けないために、頬杖や偏咀嚼も控えましょう。
偏咀嚼は片方だけに負担を掛ける事が原因なので食べ物を噛む時は意識して左右両側の歯で噛む様にし、頬杖も意識してつかない様にする事を心掛けましょう。

まとめ

顎関節症は何か特別な原因があって起こるものと認識していた方は多いのではないでしょうか。しかし、実は日常生活の癖や習慣で誰にでも起こり得ることなのです。

軽症のうちに適切な処置を行えば、顎関節症は自然治癒することもあります。
しかし、発生要因が日常のご自身の習慣によるものである場合、再発のリスクもあります。

生活習慣との関係性を知る事は顎関節症の予防につながり、治療中の方には改善の糸口となり得ます。

再発防止の為にも、ご自身の生活習慣を見直ししてみる事をおすす


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